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そういう夢とエネルギーを与えてくれる国が今の″ベトナムなのです。
また、多くの大手企業のベトナム進出を受け、大手都市銀行もホーチミン・ハノイに拠点を作り始めています。
今までは、HSBCかシティバンクぐらいしかなかった国に、日本の大銀行の看板がかかり始めています(日本人としては少し嬉しい、なんか不思議ですね)。
多くの日本企業が感じています。
解決策を求めて多角的な検討を行った日本企業各社の見解が、リスク回避先の第一候補はベトナムということで一致してきているのです。
中国元の切り上げもベトナムドンの輸出競争力強化につながり、製造・輸出拠点としてのベトナムの優位性を後押ししていくことでしょう。
2つ目は、イスラム原理主義や民族紛争に伴うテロのリスクからの回避です。
アジア諸国には多くのイスラム国家がありますが、どうしてもテロのリスクがつきまといます。
今、ベトナムはアジアで(世界でも)最も安全な国といわれています。
テロもそうですし、銃を使った凶悪犯罪や強盗なども非常に少ないのです。
当然ながら「おれおれ』詐欺も振り込め詐欺も未だありません。
日本が世界中で最も安全な国といわれた時代が懐かしいですね。
10年後・20年後にはベトナムでも振り込め詐欺のような経済犯罪が大きな問題となり、子供の安全を守るために防犯ブザーが必需品になっているかもしれませんが。
そうなったらベトナム版ライブドア騒動やソニーショックが起きているかもしれません。
3つ目は、ベトナム人の勤勉性や手先の器用さ、識字率の高さ、地頭のよさ(チエスやコンピュータ関連の世界大会の優勝者も輩出していますし、アジアで最初の宇宙飛行士はベトナム人です)など。
2006年の夏にはハノイ市内に、日系企業による初めての本格的なゴルフコース「ハノイゴルフクラブ」もオープンします。
設計も建設も、提携ゴルフ場も、キャディさんなどを訓練する女子ゴルファーも、運営も、すべてが日本人主導で進められています。
日本から重役クラスの人が訪越した時に安心してお連れできるゴルフ場がベトナムにはなかったのです。
クラブハウスもクラブハウスの食事も日本人仕様になるので、オープンが非常に楽しみです。
労働資本の優秀さです。
そしてその優秀さに比べた労働賃金の安さです。
技能労働者の標準賃金は、中国・タイなどの半分以下の水準ですし、単純労働でも競争力を有していることはいうまでもありません。
8000万人を超える優秀な国民が、石油などのベトナムの豊富な地下資源と並んで、ベトナムを支える資源そのものなのです。
日本の大手企業が次々とベトナムへ進出を決めているので、日系の5ヶ所の工業団地(S商事系、M商事系、I商事系、S系、N証券系)も満杯で、新規の開発計画先も予約が殺到している状況です。
駐在員、出張者が増えているので、数少ない日系のホテルは予約すら難しい状況になってきています。
日本人駐在員向けのサービスアパートメントも不足気味なので、ホテル住まいをしている駐在員も多く、ますますホテル(特に日本人が泊まるハイクラスのホテル)の予約が難しくなっている。
ホテル・サービスアパートメント・ゴルフ場だけではなく、ハノイなどでは日本食レストランや日本人向けのクラブ・BARなども予約なしでは入れない盛況振りです。
ハノイの高級クラブを日本の大手企業が3日間借り切るなどもなされています。
リスクを取ってベトナムでお店を立ち上げた日本人経営者達もホクホク顔のようです。
とてもよく似ていると感じるベトナムと日本ですが、まったく異なることがひとつあります。
10世紀の中国明王朝の支配から始まり、仏領インドシナ時代、南北分断、ベトナム戦争、プノンペン(カンボジア)侵攻、中越戦争と続く、支配と独立と戦争の歴史は、日本人が想像できないぐらいにベトナム人をしたたか″にしてきました。
ベトナム/ベトナム人と付き合う時に忘れてはならないキーワードは、この「したたか」なのです。
ベトナムは日本の昭和30年代が普通にあるようです。
「したたか」なベトナム人たちですが、彼ら彼女らは本当に子供が大好きで、とても大切にしています。
ハノイの女子大生たちが、「結婚を約束した男性ができたら深い関係になり、子供ができたら結婚するのが今は普通。
結婚したのに子供ができなかったらお互いの親も含めてすごく残念なことになるでしょう」といっていました。
彼女たちの周りでは(今の日本と同じように)「できちゃった婚」比率は別にして、ベトナムの町を散策していると、本当に子供たちや赤ちゃんの姿を沢山みかけます。
インドシナ半島の昇り竜、ベトナムの未来を支える精鋭たちがわんさかといるのです。
しかも、この子供たちのエネルギーには目を見張るものがあります。
普通にじゃれあっているのに、たまに飛んでくるパンチやキックの強いこと。
さすがに幾多の戦争の中で生き延びてきたDNAだなと感じ入ります。
日本の子供達では到底太刀打ちできそうにないパワーを感じます。
ベトナムの人口は8300万人(アセアン諸国ではインドネシアの次に多い)です。
その95%がキン族で残りの5%が認部族ある少数民族です。
ハノイやホーチミンで普通に出会う人々は、大概がキン族だと思って間違いないでしょう。
度重なる戦争による影響に加え、子供大好きの国民性も伴い、ベトナムの人口構成は昭和30年代の日本と非常に酷似しています。
一人っ子政策の中国が、BRICS(新興大国)といわれながら、すでに人口構成の高齢化に悩み始めているのとは対称的です。
ベトナムに詳しい中高年の日本人はよく、「今のベトナムは東京オリンピックのころの日本を思い出させる」といいます。
昭和50年の東京オリンピックは、私がシンガポールで生まれた年でもあります。
戦後の復興から本格的な経済成長に向けて屈伸をし、まさに日本がジャンプしようとしていた年です。
ベトナム戦争やその後の中越戦争からの復興を終え、東南アジアの雄として飛躍しようとしているベトナムの今の姿と重なります。
2005年に20%の経済成長を実現し、一人当たりGDP1000ドルを目指すベトナムのポテンシャルを、この魅惑的な人口構成が裏から支えていることを覚えておいてください。
そして東京オリンピック以後の日本でどんな企業・産業が成長・発展を遂げたのか、株価がどうなったのかを思いおこしてみてください。
ベトナムに株式市場ができたのは本当に最近で、世界中でも最も若い市場のひとつです。
2000年7月に上場企業2社でホーチミン証券取引センターがスタートしました。
2006年7月7日時点で、上場企業○社、投資信託証券1本、証券会社○社のヨチヨチ歩きの市場に育ちました。
2005年7月には首都ハノイに、中小企業向けの株式登録市場という触れ込みで、ハノイ証券取引センターがオープンしました。
こちらはホーチミン証券取引センターに比べてもさらに小さく、2006年7月7日時点で○社が登録しているだけです。
中小企業向けという割には、水力発電の会社や電力販売・インフラ整備の会社なども登録しており、ホーチミン証券取引センターとの明確な使い分けは未だできていません。
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